top of page

case report


軟部肉腫に対して液体窒素処理をした骨を戻したところ骨折をきたして骨接合→感染を合併。これまでは、なかなか治癒するものではないので切断になるケースが多かった。


この症例では、CLAPを介入してインプラントを温存、生物活性の低い液体窒素処理骨には感染性の肉芽が増生。処理骨を残して皮質から髄内にK-wireで無数に穿孔することで、髄内に投与した抗菌薬を処理骨を通して骨外に誘導。感染を制御するだけではなく、生物活性も刺激されたのか、処理骨にも仮骨形成が見られ骨癒合が得られた。


再発のリスクも高い軟部肉腫で残された人生が短いかもしれないときに、合併症としての感染の治療で長期入院は避けたいところ。条件が悪いかなでもCLAPの介入によりインプラントや処理骨が温存できた意義は大きい。


 
 
 

最新記事

すべて表示
流体力学研究

iMAPから骨髄内に抗菌薬を投与したときにどのように拡散するかの研究を、病院の敷地内にある兵庫県立大学と共同研究を行ってきました。骨髄には海綿骨構造があり、水と脂肪の成分が混在し、静水圧や流れがある環境で、2ml/hという微量投与することでどのように拡散するかを工学的に再現...

 
 
 
PJIに対する論文が出ました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40676138/ 横浜市立大学とはりま姫路総合医療センターの2施設の後ろ向き観察研究です。CLAPとnon CLAPグループを比べています。CLAPはDAIRの成功率の向上に寄与しているのではとの内容です。...

 
 
 

コメント


 Copyright since 2019 by Orthoplastic trauma team at Steel Memorial Hirohata Hospital

2020.5.1 Harima-Himeji General Medical Center HGMC Orthoplastic trauma center​

Akihiro Maruo

  • Black Facebook Icon
  • Black LinkedIn Icon
bottom of page