What is ideal concentration for local antibiotics?

 You should know MPC & MBEC.

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 CLAPにおいて、局所に移行させる抗菌薬濃度を設定するうえで、Keyとなるのは耐性菌とバイオフィルムです。

 耐性菌を制圧するにはMIC(minimal inhibitory concentration)の数倍から数十倍と言われるMPC(mutant prevention concentration)が必要とされ、MICとMPCの間は、感受性菌が死滅して、耐性菌だけの繁殖を許容するためMutant Selection Windowとされています。経静脈投与でこの領域の抗菌薬が移行するので、長期に投与することで耐性菌を誘導してしまうため、それは推奨されません。

 また、バイオフィルムを制圧するにはMICの100~1000バイが必要とされ、それはMBEC(minimal biofilm eradication concentration)と定義されています。一般的にはバイオフィルムが形成された組織は、除去するしかないためインプラントは抜去を余儀なくされ、感染創にある組織を徹底的に掻爬することが推奨されます。

 しかし、CLAPで局所に移行させる抗菌薬濃度が、MPCとMBECを超えることで、耐性菌を誘導することなく、耐性菌も制圧でき、なおかつバイオフィルムも制圧できることになります。CLAPを併用することで、組織をある程度温存しながら、インプラントを温存して感染の制圧ができる可能性があります。感染が完全に沈静化していなくても骨を内固定したり、緩んでいるインプラントを抜去して一期的に別のインプラントへconversionしたりすることが可能となります。このように、従来の治療では考えられなかった戦略を取ることが可能となります。